僕は10年程前、膝の前十字靭帯を断裂し再建手術をしました。
前十字靭帯は簡単に言うと、膝のお皿をキチンと固定しておく靭帯。
これが切れると膝緩緩のガクガクで、膝崩れっていう脱臼状態に頻繁に陥る。
スポーツ新聞などでよく見る「前十字靭帯断裂、今季絶望」。
見るたびに、あちゃーやっちゃったかと思う。
ただ、ここで一つ皆さんの勘違いを訂正しておくね。
スポーツ復帰まで最低半年とかいうけど、あれはプロスポーツマンの話だからね。
毎日毎日リハビリだけに命かけて半年だから。
しかもあくまで「復帰」できるだけ。
怪我前のパフォーマンスを発揮できる人は一握り。
スポーツをやる人には「今世絶望」だよ。
嘘じゃない、切れたら終わりと思ってほしい。
理由①
再建手術をするためには、大体ハムストリング₍もも裏₎の
腱を取ってきて移植するのだけれど、その分ハムストリングの能力は確実に悪化。
理由②
たとえ身体的には100%に戻っても、精神的に軽くイップスになるから。
心がブレーキになっちゃう。
ちなみに手術せずにプロとして活躍した稀有な選手もいます。
切れたままサッカーを続けたらしいけど、これは本当に稀なケース。
前十字靭帯が切れたら、そのスポーツは諦めることも必要だと思う。
でも人生は諦めないでほしい。他のことでリカバリー可能だから。
僕も怪我した時は手術した時は人生が終わったと思った。
でも、大丈夫だった。全然大丈夫だった。