力入れすぎ問題について
どうもpillolowです。
ギターに限らず楽器全般、ひいてはスポーツ・日常生活…
身体的活動すべてに付いて回る問題。人類永遠のテーマ。
それが、
「力入れすぎ問題」
です。
身体ガチガチになってるよ!
もっと肩の力抜いて!!
そんなこと言われると、余計に力が入ったり(笑)
ギター初心者がガチガチになっちゃう根源的な理由については、僕は次の2つだと考えています。
① 大きな音を出すのは、パワーだと勘違いしている
② 姿勢が悪くて、そもそもリラックスできない
詳しく説明していきましょう。
大切なのは、パワーではない
最近ゴルフを習い始めたんですよ。
そこの先生がこう言いました。
「ボールを遠くに飛ばすのは、力じゃなくて、スイングスピードです」
正確に言うと、
【クラブの軌道の大きさ】と【スイングスピード】
これで、ボールの飛ぶ距離が決まると。
ギターで音を支配する要素は、
【ピッキング幅】【ピックが弦に当たる深さ】【スナップスピード】ですね。
・ピッキング幅
あまり大きすぎると、ロスが大きく駄目ですが、幅で音量がコントロール出来ます。
また、高音側・低音側どちらを狙うかでも、音色と音量をコントロール可能。
・ピックが弦に当たる深さ
音の軽さ・重さがコントロールできます。不随的に音の大きさも変化します。
・スナップスピード
一番音の大きさ、というか音圧(粒のそろった気持ち良い音)に影響する要素。
基本的に、「じゃらーん」とやるとき以外、スピードが遅いはあり得ない。
常にスピードは『切れ』を意識して、上の2つで音をコントロールする感じ。
ちなみに、右手の力を入れすぎると、
「ピッキング幅が無駄に大きく」「弦に深く当たり」「スピードは遅い」
という状態になります。
結果、音はビビり、濁り、気持ち悪い音になります。
そして、その時に多くの初心者が考えること。
左手の押弦が緩いからに違いない
そして、左手に無駄に力が入る。
その結果、身体全体に力が入り、右手の力がさらに入り…
無限ループの一丁あがりですね。
※ ピックの持ち方もかなり重要ですが、今回は腕の振りだけ言及しています
だんだんと丸まる背中
こうして出来上がった無限ループの中、ギターを弾く姿勢はどんどん悪くなります。
指板を見ようと、どんどん背中が丸まります。
左手の押弦が気になっちゃうんですよね。分かります。
本当に大事なのは右手なのに。
そうすると、もうリラックスするのは無理です。
リラックスする方法
まず、練習するとき鏡の前で練習しましょう。
鏡の前の自分がオーディエンスだと思って弾きましょう。
手元は鏡で確認出来るので、覗き込まないこと。
そして、簡単なコード(例えばEm7)を押さえて、
右手の振り方【ピッキング幅】【ピックが弦に当たる深さ】【スナップスピード】
で音がどう変化するか。気持ちいい音を出すには、どうすれば良いか。
徹底的に練習しましょう。
右手の感覚がある程度掴めたら、少し難しいコードを押さえます。
そして、音がビビったり濁ったりしない範囲で、押弦の力を抜けるまで抜きましょう。
両手の力が、かなり抜けているはずです。
この状態をキープしながら、コードチェンジなどの練習に移行してみてください。
音が一部鳴らなかったりしても、気にしない。
弾いている人が考えるほど、聞いている方は意外と気になりません。
まとめ
何事も正しいフォームが大事です。
焦らずリラックスした良いフォームを習得してみて下さい。