はじめに
どうもpillolowです。
イブニングで冬目景大先生の漫画がスタートしました。
『空電の姫君』
普段立ち読みしかしない僕が雑誌買うなんて…久しぶり。
それくらい期待が大きかったんです!
新連載と言いながら、実は続編
表紙をめくると巻頭カラー見開きに、こんな"あらすじ”が書いてあります。
父譲りのギターの腕前を買われてバンドに加入した女子高生マオと美人で歌がうまくて訳ありの親友・夜祈子の青春漫画です。
最初の僕
「ふーん。そうなんやぁ …」
数時間後の僕
「騙されるなー!違うだろーー!!」
「そんなちょっぴり百合風味な漫画じゃない!!!」
なんでかって?
この漫画、実は休刊になった月刊バーズで連載していた「空電ノイズの姫君」という作品の続編なのです。
連載再開の1話を読んでも、ほぼ人物紹介のみで、
「今まで何かあったっぽいけど、何があった?」
と気になってしょうがなくなってしまい。
1,2巻をKindleで買って速攻読了してしまったわけです。
僕が音楽やってることを差し引いても、面白い!超面白い!!
というわけで、面白さを考察して、しっかりと伝えたいと思いますね(^^)
(是非読んで欲しいので、ネタバレは避けます。安心してください)
魅力的なキャラクター
変にキャラ立ちしているわけではなく、かといって普通すぎもなく。
実に等身大で現実感のある、魅力的なキャラクターたち。
・マオ(主人公)
伝説のバンドのギタリストを父に持つサラブレッド。くせ毛でチンマイけど、ギターはかなりの腕前。ひょんとしたことから、バンド「アルタゴ」に加入。
・夜祈子
ミステリアスな長身黒髪。歌がとても上手い。
・高瀬
生活能力が著しく欠如した天才肌。声は良いが、歌は上手くない。フロントマンが不在で休止中だった「アルタゴ」で、現在はベース&ボーカルを務める。歌下手なのに。
・日野
アルタゴのドラムス。生活能力のない高瀬のほとんど保護者みたいな位置づけ。世話焼きないいやつ。ドラムはそんなに上手くない。
まず女性陣、可愛い!
ドラクエⅤのビアンカ派・フローラ派(デボラ派)くらい盛り上がること間違いなし。
男性陣、ちょっと頼りない2人なんだけど、それがリアルでよい。
バンドマンだからって、みんな楽器が上手くてキラキラしてるのは嘘(笑)
大御所を大御所に例えるのは、失礼かと思うんですが、ハチミツとクローバーを思い出しちゃいました。
マオ:はぐちゃん
夜祈子:山田さん
高瀬:森田さん
日野:真山
こんな感じがするんですよね~。
あと、大人がちゃんと物語に出でくる所も同じ。
主人公は少年少女でも、大人がいい味出すのが良い漫画の条件。
対比関係がうまい
お気づきかもしれませんが、分かりやすくキャラの対比が効いています。
① 女性キャラ同士の対比:ルックスが完全に対比
② 男性キャラ同士の対比:天才肌⇔真面目
③ 女性キャラと男性キャラの対比:「才能あり」⇔「凡人寄り」
もちろん、簡単に二項対立できるわけではないですけれど。露骨っちゃ露骨ですけど、たぶんこの作品のテーマなんだと思います。
ついでに言うと、マオの父親が所属していた「伝説のバンド」と「アルタゴ」は同じ理由でバンドが解散or休止しています。
マオパパのバンドはそのまま解散し、アルタゴはマオを迎え入れることで、新たな道を歩み始めました。
ここにも世代間の対比が効いています。
やっぱり、この作品の中核となるテーマなんでしょうね。
ストーリー展開がゆったり
いつ打ち切りになるか分からない週刊誌(特に少年誌)だと、読者を飽きさせないために、ストーリー展開が速いんですよね。
でも、そこは大御所。そして月間誌(隔週誌)。
性急な展開ではなく、じっくりと話が展開されます。
ゆったり部屋で落ち着いて読むのにちょうどいいです。
既刊は2巻で、3巻は2019年1月24日発売予定。今なら全然追いつけまっせ。
さいごに
ストーリーもキャラクターも魅力的なこの漫画。
実は、Kindleで「空電ノイズの姫君』第1巻が360円(約50%オフ)で読めます。
今週の第1話を読んだ方、これから読む方。
ひょんなことからこの漫画「空電の姫君」を知った方。
是非是非、損はしないので1巻だけでも読んでみて~!!
以上pillolowでした♬