どうもpillolowです。
普通のメジャーコードやマイナーコード、7thコードまでは弾けるようになった。
使い方もなんとなくわかる。
すると楽譜に見慣れないコードネームが。
6th?
m7の♭5?
dim(ディミニッシュ)7?
個人的にこれらは、それぞれが少しずつ似ているコードと思っています。
今回はこれらのコードの成り立ちや、使い方を解説します♪
m6
m7コードで、「短七度の代わりに六度の音を鳴らす和音」です。
一般的には、m7の代わりに使うことが可能とされています。
が、 僕の感覚だと使い方は以下の通り。
m7だとメロディの音がぶつかる場合に、m6にする
そして良く使うコード進行パターンは、以下二つですね。
Ⅴm6 ⇒ Ⅵ7 ⇒ Ⅱm
ⅣM7 ⇒ Ⅳm6 ⇒ Ⅲm7
Key=Cでいうと、
Gm6 ⇒ A7 ⇒ Dm と FM7 ⇒ Fm6 ⇒ Em7
このときGm7でもFm7でもモチロン一つの進行ですが、7thの特性音を目立たせたくない、もしくはメロとぶつかる場合、半音下げてm6にします。
印象としては、m7の時より、控えめでマイルドな進行になるイメージです。
マイナー感を出したい場合は、逆にm7の方が良いかな。
ちなみに後述しますが、
Gm6 ⇒ A7 ⇒ Dm という進行は
Em7(♭5) ⇒ A7 ⇒ Dm
で置き換えられます。
出た!m7(♭5)
m7(♭5)
マイナーセブンスコードにおいて、5thの音を半音下げたコードです。
ダイアトニックコードでも、七番目はⅦm7(♭5)になっていますね。
キーCで言うと、Bm7(♭5)です。
使い方として、思いつくのは三つです。
① ツーファイヴ的な動きを出す
Ⅲm7(♭5) ⇒ Ⅵ7 ⇒ Ⅱm
Ⅶm7(♭5) ⇒ Ⅲ7 ⇒ Ⅵm
キーCだと
Em7(♭5) ⇒ A7 ⇒ Dm
Bm7(♭5) ⇒ E7 ⇒ Am
はい。1つ目がさっき書いたGm6との置き換えですね。
Gm6とEm7(♭5)の構成音は一緒で、並びが異なるだけです。
Gm6:ソ、シ♭、レ、ミ
Em7(♭5):ミ、ソ、シ♭、レ
使い分けは何かって?
ベース音をどっちに指定したいか、ですかね(笑)
② メジャーコードとメジャーコードを半音で繋ぐ
Ⅳ ⇒ Ⅳ#m7(♭5) ⇒ V
キーCだと
F ⇒ F#m7(♭5) ⇒ G
ですね。
経過音的な措置です。
この進行は、元々、
F ⇒ D7 ⇒ G
というちょっとロックな進行がベースになっています。
ロック感を薄めたい場合は、F#m7(♭5)を使って、マイルドにします。
※ 構成音としては、D7(9)と一緒ですね。
③ 王道クリシェの最後
クリシェとは半音ずつ構成音を下げる進行のことです。
有名どころでは、以下のような進行。
Ⅵm ⇒ Ⅵ♭aug ⇒ Ⅵm7/Ⅴ ⇒ Ⅳ#m7(♭5) ⇒ Ⅳ
キーCだと
Am ⇒ A♭aug ⇒ Am7/G ⇒ F#m7(♭5) ⇒ F
これはもうパターンとして覚える、てな感じですね。
dim7
短三度ずつ音を積み重ねた和音です。
詳細はこちらの記事を↓
ディミニッシュコードの使い方で、頻出は以下2つです。
① 半音下の7thコードの代わり
例えば、
Ⅰ ⇒ Ⅳdim7 ⇒ Ⅵm
キーCだと
C ⇒ Fdim7 ⇒ Am
本来ここは、Ⅲ7(E7)でも良いのですが、そこまで急激な進行としたくない場合に、こんな感じで置き換え可能です。
② メジャーコードとマイナーコードを滑らかに繋ぐ
本質的には上の①と似ている部分もあるのですが、所謂パッシングディミニッシュという使い方ですね。
Ⅰ ⇒ Ⅱ♭dim7 ⇒ Ⅲm7
Ⅴ ⇒ Ⅵ♭dim7 ⇒ Ⅵm7
キーCだと
C ⇒ D♭dim7 ⇒ Dm7
G ⇒ A♭dim7 ⇒ Am7
こんな感じで、ベースを半音ずつ滑らかに繋ぎます。
Ⅴ ⇒ Ⅵ♭dim7 ⇒ Ⅵm7
は、特に頻出の進行ですね。
終わりに
本記事では、初級者〜中級者向けに、ポップスでも良く出てくるコード3種を解説しました。お役に立てば幸いです。
学術的・理論的・網羅的にコードを理解したい方は↓の本がお勧めです。
バークレー主席卒業の清水響さんの本です(上智理工学部 ⇒ バークレーという経歴も異色ですねぇ…)