たった5人のレイトショー
どうもpillolowです。
先日↓の記事を読んだのちにyoutubeのPVを見て、「私気になります!」状態になってしまいまして。レイトーショーで見てきた次第です。
レイトショーって時間帯もあるとは思う。
しかしである。観客5人とは、いくらなんでも少なすぎではないか(笑)
君の名は。で大ヒットを飛ばした新海誠の「星を追う子ども」は劇場で寝たけど、この「バースデー・ワンダーランド」は寝なかった。大作とは言えないし、主人公の心境の変化がうまく描かれておらず、クライマックスで感情移入しづらい、などの批評も的を射ていると思う。
この映画を見て、僕が思ったことが3つある。
① ドラクエのような「余白」を楽しめなくなった僕たち
② チィ姉ちゃん最高(杏ちゃん、最高かよ)
③ 音楽をきちんと場面に合わせて作り込んでいる。曲調も豊富。
ドラクエのような「余白」を楽しめなくなった僕たち
こういった作品が楽しめないのは、「説明過多でCGゴリゴリのRPGに慣れてしまった」ことが原因のひとつなんじゃないかな。
この映画は極めて昔のRPGを想起させるものがあった、と個人的には思う。緑の街があり、砂漠があり、雪の平原があり、水の都があり…そういった所を冒険していく。何かイベントが街で起こり、それを解決するために次の街へ向かう。
ドラクエなんて主人公はしゃべらないし、過剰な説明もないしで、想像するしかない。想像するのが楽しいとすら言える。手さぐりで進むのが良いのだともいえる。今は攻略サイトで最初から最短で進もうとしてしまう。
「テレビゲームと2時間の商業映画は違うよ」
という声も聞こえてきそうだが。
チィ姉ちゃん最高(杏ちゃん、最高かよ)
松岡茉優の大人びたハスキーな声が、主人公に合っていない。それはあるかもしれん。
しかし、杏ちゃんの声は完璧だ。理想のお姉さん像をキャラクター・声ともに表現している。それだけでもうこのアニメはいいんだ!とすら言える。
ノーアルコール・ノーライフ
最高かよ…。
この辺は是非劇場で確かめて欲しい。
音楽をきちんと場面に合わせて作り込んでいる。曲調も豊富。
一応本ブログは、音楽ブログのつもりなので、最後に持ってきた。
シタール(多分)を使った中東風の曲から、大自然を思わせるアコギインスト風の曲、ハードロック調の曲まで、多種多様な曲が適切に配置されていた。
特にいい演出だな、と思ったのは、チィ姉さんがヨガをやってるシーンの曲。
めっちゃ爽やかなコード進行とメロだったのが、主人公のアカネが窓の外を見る時に不穏なコードになって、「なんだ、ただヨガやってるだけじゃん」と安心した後に、元の進行に戻るところ。
こういうことが場面に合わせて出来る作曲家は、素晴らしい。
調べてみると、富貴晴美さんという人のようです。
知らんかったけど、マジでガチの人や・・・。
音楽のスキルはさることながら、無類の映画好きっていうのが、確かになっていう感じ。映画音楽とはどうあるべきかというのが、自分の中にある人なんだな。
映像作品で音楽が占める割合って、僕にとってはぶっちゃけ半分くらいある(笑)
作曲家から見る映画決めるってのもよいかもしれないですね。
あ、あと。歌もよいですね。
milet(ミレイ)ちゃん要チェック。これも間違いない。
ケルト調の挿入歌が素晴らしい。
ED曲はJASON MRAZみたいだったな。Ⅰ Ⅵm Ⅳ Ⅴ進行を若干変化させながら引っ張る的な。曲作りの参考にはなった。
というところで。
気になった方は、映画館へGO!!
以上pillolowでした。