はじめに
どうもpillolowです。
去年はあまりブログを書いていませんでした。
で、その間何をやっていたかというと。
ひたすら曲を書く日々でした。
今までも細々と作詞作曲していましたが、どうにも納得いく曲が作れず。昨年に入ってからは、急に作れるようになった感じです。
その理由の一つは、アニソンをひたすら耳コピして弾き語りしたから
多分普通のJ-POPだったら、こうは行かなかったと思います。
アニソンは実験的な進行・展開の宝庫ですからね!
ということで、昨年作った曲を振り返る意味も込めて、
「このコード進行は、なかなかだな(自画自賛)」
という部分のベスト3をご紹介したいと思います。
作曲やコード進行がマンネリ化している方に向けて、自分なりの考え方やエッセンスを伝えているつもりです。
是非参考にしてください!
※ ディグリーネーム表記にしてもよいのですが、分かりやすくKey=Cに変換して全て記載しています。
第3位
| FM7 Gaug(9)|Em7-5 Am7|Dm7(11) G7(9) | C |
| CM7/E |
曲の最後で進行をエモくするために、使用しました。
元の進行は【F→G→Em7→Am→D→G→C】です。
aug(9)と言うのは僕が勝手に言っているだけ(笑)
音の並びが違うだけで所謂イキスギコード(Blackadder Chord)です。分数augとも呼ばれますね。
このヘンテコなコードを使う理由は内声の変化にあって、【ミ→レ♯→レ】とクリシェするのがポイントです。
Am7をA7にすると、更にド♯とクリシェして激エモなのですが、メロとの兼ね合いからマイナー7thとしました。
あと、最後の【CM7/E】もポイントで、エンディング等でオシャレに終わる場合に、使えるテクニックだと思います。
3度をベースに持ってくることで、≒Emな哀愁感が出るんです。
元々CM7とEmは「構成音にドがあるかないか」という兄弟みたいなもんで、進行上コードを入れ替えることも可能です。
単にメジャー7thだと哀愁が足りねぇ!って時に、良いかと思います。
第2位
| Am7 |FM7| G6 E7/G#|Am Gm|
| FM7 |Em Am| Dm7 | Fm |
とあるサビで使いました。
Gmの使い方が結構キモだと思っていて、Am→G→Fと下降するラインをGmに差し替えるだけで、相当なエモさを発揮します。お勧めです。
何と言うか、Ⅴmの使いかたね。
スパイス的にかなり使えるコードなんですよね。
コード進行を考える(アレンジする)時のコツって、
・テンションをどう入れるか
・ダイアトニック外のコードをどう使うか
この2点しか極論なくて。
それで、ダイアトニック外のコードの中でも序列があります。
マイナーコードだと圧倒的に【Fm】が市場を席捲しています。僕も大好きです。
Gmは序列低め(色んな曲聞く感じでは)なんですが、ほんと隠し味的にはかな〜り使える。
皆さんも研究しましょう!
第1位
| FM7 |F#m7-5| Dm7/G | G# | C# |
で半音上(key=C#)への転調
実は2位と同じ曲で、以下のコード進行をベースに転調へと誘っています(メロはまったく一緒です)。
| FM7 |Em Am| Dm7 | Fm |
ベースがクリシェして半音ずつ上がっていくのがポイントですね。
後はペダルポイントで【ド】がずっと鳴っています。
ずっと鳴ってる【ド】から【ド♯】に変わることで、転調を印象づけてるつもり。
元々のコードだった【Fm】と【G#】は平行調の関係にあるのも肝。
構成音が近いので、奇抜な印象を与えることなく転調できています。
・何の音を変えないで
・何の音を変えるか
音楽ってほんとこれだけ(リズムは除く)
これが難しいんだけど。
この進行は両方考えて転調まで結び付けたということで、自画自賛、手放しで第一位の称号を与えたい!
終わりに
昨年作曲した中での【コード進行】ベスト3をお届けしました。
僕はコード進行だけから作曲することはあまりなくて「モチーフのメロを最大限に生かすハーモニーや進行は何か」で考えています。
結果メロが変わることはもちろんあります。
この発想だと、同じメロだけど1番と2番で微妙に進行を変える、ということが出来ますしね。
コード進行は背景。
背景の色を変えれば、描いてあるメロの印象も変わります。
もっと言うと、先に【言葉】があります。
言葉がメロディやコード感を伴って降りてくるときは、いい曲が出来ることが多いです。
核となる言葉とメロの組み合わせさえできれば、それを発展させて絵を描きます。
歌モノを作る身としては、そんな感じで【言葉】と【メロディ】と【コード進行】に向き合っている次第です。
今年は、皆さんに音楽を届けられたらと思います!乞うご期待!!
※ コード進行を勉強する方へ
本も良いですが、既存の曲から勉強するのが良いと思います。
というのも、コードの上にどういうメロが乗っているのかが重要なので。
と言いつつ、本を貼ります(笑)