星野源のうちに帰ろう(紅白full)を聞いて
どうもpillolowです。
はてなのトップページにあった以下の記事と、dialogue+の新曲から、
「田中秀和さんは(僕と同じく)ブラジル音楽が本当に好きなんだな!」
という確信度が増したので、記事にしてみます。
星野源さんが紅白で披露した、うちに帰ろうfull verには僕も相当に感動した口なので、記事をとても面白く拝見させてもらいました。
一応それなりに音楽をやっている身ですが、
トライトーンサブステューション
という単語が初耳だったので調べたところ「裏コード」のことですね。
こんなカッコいい呼び方があるとは思わなかったです。
ただ、トライトーンが共通するから代理可能だ!という理論的な背景が分かりやすい(というかそのまま)表現なので、頭の片隅に入れておこうと思いました。
さて、今回はこの裏コードで、しかも「♭5」というコードから思うアレコレについて書いてみようと思います。
上の記事だと♯11thという書き方をしていますが、【♭5=#11】なのでそこはご承知おきください。
※1 厳密には表記方法にルールがあるかもしれませんが、本記事では♭5と表記します。
※2 結末まで書いてみて思いました。結局…
ブラジル最&高
という内容です。すみません。
♭5について
※ 3度、5度、7度の半音下がりがブールノートと呼ばれます
アドリブなどソロの旋律を弾く際には、無意識に使うこともあるかもしれません。
でも、コードで♭5しかもメジャーコードとなると、普通のポップスではまず出てこないコードですね。
(マイナーコードでは、Ⅶ♭5はそもそもダイアトニックコードなので、頻出)
このコードが日常的に出てくるのは、ブラジル音楽です。サンバやbossa nova、ショーロ等ですね。本当に普通のテンションコードとして滅茶苦茶出てきます。
ブラジル音楽って、あのイーブンでもシャッフルでもない訛った独特のリズムもそうなんですが、7弦ギターが主に担当するベースラインにも特徴があるんですよね。
裏コードって何のために使うんだよ?っていう疑問への答えは、「ベースラインを面白くしたいから」が大半なんじゃないかなぁ、と僕は思います。
僕もハーモニーのルーツはブラジル音楽によるところが大きくて、♭5も割りと使うことがあります。例えば以下のようなリハモで使いました。
【元】 E7 ⇒ Am
【リハモ】E7/B ⇒ A♭7(♭5) ⇒ Am ⇒ Am7/G
元はただのドミナントモーションで糞程面白くもないので、ベースラインをクリシェで下降させるために裏コードを登場させています。
コード名で考えているわけではなく、ベースラインや内声の動きに合わせてコードを選択した結果、って感じですね。当然メロディラインとぶつかったらダメですし。
この辺の和音感覚を磨くにはブラジル音楽聞きまくれば良いと思います。
譜面みると最初意味分からないんです。でも、聞いているうちに感覚で何となく分かってきます。
ところで田中秀和のブラジル好き
で、田中秀和さんです。
彼自身♭5を使うのも確かな一方で、リズムにサンバを忍ばせる傾向にあるのが、僕にとってのブラジル好き匂わせ案件です。
割とストレートにサンバになったり(サンバホイッスルが登場するような)することもあります。その一方で、dailogue+の新曲「人生イージー?」を聞いて巧妙に出てきたブラジルにニヤリしました。アニメ 弱キャラ友崎くんの主題歌です。
全体的に決めが裏泊なところもブラジル風味ですが、特にブラジル風味な所を挙げると…
・0:40〜0:45
0:40辺りのキメのリズムがブラジルの常套リズムパターン。
そして、その後4小節はサンバっぽいビートになる。
・2:38〜2:44
ピコピコバックの落ちサビ?っぽいところ。これもサンバ。
普通のビートの中に巧妙に紛れ込むブラジル
ブラジル好きには至高です(笑)
ところで、僕も自作曲で唐突にブラジルっぽいキメのリズムを登場させてます↓(2:34くらいのところ)
手前味噌ですみません。
さいごに
最後に何が伝えたいかと言うと…
みなさんも、是非ブラジル音楽聞いて下さい!