ハンデは3で~諦めたらそこで人生終了ですよ~

ハンデが何だ。諦めたら終わりだ

3音だけ選んでコードを弾こう(部分コード)

はじめに

どうもpillolowです。

 

音楽をやっていると、必ず通る道。

 

それがコード

 

ギターをやっているとコードは「形」で捉える方が便利です。

形をたくさん覚えることで、簡単に色んなコードが弾けるように!

 

ギターならではのメリットですね。

 

ただそれに飽きると、もっと「自由に」「カラフルに」演奏できるようになりたいと思うはずです。僕もそうでした。

 

その際に「3音を選ぶ、そして展開する」というアプローチは結構使えます。

 

頭は使いますが(理論が分かっている必要がある)、カッコいいソロとか、複音フレーズとか、テクニカルな要素自体は必要としません。

 

コードの最小単位は3音

一番小さなコードの単位って何でしょう?

 

ドミソのCメジャーコードのように3音が最小単位です。

 

そしてメジャー・マイナーの3和音をベースとして、テンション(+α)を加えると色々なコードが出来る仕組みです。(dimとかaugもありますが…)

 

3音+αではなく、3音の組合せという考え方

ラドミソ(Am7)のような4和音のコードは、ラドミ(Am)にソを加えたと考えることもできます。

 

一方で、Am(ラドミ)を基本にドミソ(C)鳴らすと、Am7になるとも捉えられます。ポリコード(複数和音)の考え方に近いですね。

 

他の例を挙げると、DM7(9,13)という6音のコード。

 

レ、ラ、ド♯、ファ♯、ミ、シという構成音です。

 

これも分解すると、実は…

 

シレファ♯(Bm)+ ラド♯ミ(A)という3音のトライアドに分解できます。

 

コード以外の3音を選んでもよい

 

先ほどのDM7(9,13)を再び例にあげます。

4分音符を2回、弾かなくてはならないとしましょう。

 

2回とも6音のフルコード弾いてもつまらないですね。

そういう時にどうするか。

 

1回目:Dコード(レ+ファ♯+ラ)を弾く【まずDコードだと宣言する】

2回目:テンションのド♯ミシを弾く【≒ Aadd9のベース抜き】

 

こう弾くと結果的に、DM7(9,13)という表現したいコード感になるわけです。

 

おわりに

 

不思議なもので、2音でもコードという感じはしませんが、3音なると急にコードっぽく聞こえます。

 

僕は何となく部分コードって表現がしっくりくるのですが、いかがでしょう?

 

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フルコードが既に完成された複雑な色だとすれば、部分コードは混ぜる前の絵具のような。そんなイメージです。

 

パレットで自由に組み合わせて自分だけの色を出してみましょう!

 

 

コードに関する固定概念を捨てよ!脱バレーコード!!

はじめに

 

どうもpillolowです。

 

ちょっと攻めたタイトルを書いてみました。

 

この記事は・・・

 

「バレーコード押さえられねぇ」という初心者

「いつも同じコード押さえるのに飽きた」という中級者

 

に向けての記事になります。

 

ゴールは以下の通りです!

 

【初心者】FとかBとかB♭とかをバレーコード抜きで押さえる

【中級者】一段上のコード押弦パターンの入り口を知る

 

コードは音が沢山鳴ってりゃいいわけじゃない

 

まず知ってもらいたいのは、3音鳴ってればコードってこと。

 

コードブックでは基本的に「5音」「6音」押さえたコードフォームが載っていますが、別に全部押さえる必要なんてないんです。

 

ルート、3度、5度(Cコードで言えば、CとEとG)が鳴っていれば、それはコード!

 

ルート音は極論何だって良い

 

例えばCコードでは、【ルート音(一番低い音)=C】の押さえ方がコードブックに載ってますよね。

 

もちろん、その方が安定したコード感は出ます。

でも、別にそうじゃなくても良いのです。

 

Cコードなら音の並びは【G C E】でも【E G C】でもOK!

(音楽用語では「転回形」と言います)

 

なんだかんだCのコードフォームって安定感高いよね

 

Cコード。一番初めに押さえた人もいるんじゃないでしょうか。

こいつって押さえてて謎の安定感ありません?

 

薬指が5弦にあって「自然と握り込んだような指の形」になってるから、だと思います。

 

この感じで全てのコードを押さえてみると・・・どうなるか?

 

長くなりましたが、次からが本題です。

 

5弦薬指のコードの押さえ方

 

・3音〜4音しか鳴さない

・ルート音に拘らない

・薬指5弦の押さえやすいフォーム

 

これらを基にコードを押さえると、こちら!

(今回はメジャーコードのみ記載します)

 

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1弦と6弦はミュートしてください(握り込むと自然とそうなるはず)

①パターンの3弦もミュートです。

 

②のパターンにおいて、人差し指で2〜4弦を押さえる必要があります。

人によっては少し難しいかもしれません・・・

 

これを踏まえて、脱バレーコードの押さえ方。

 

Fならこう

 

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CからのコードチェンジがF史上最高にやりやすいです(笑)

 

・そのまま2個並行移動してG

・Cを②のパターンの押さえ方で締める

 

などと展開するのもありですね。

 

B♭ならこう

 

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Bならこう

 

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コードにしろソロにしろ、「トライアド」を学ぶことが入り口だと考えています。

 

ギターでトライアドを学ぶのに、おススメの本はこちらです↓↓

初心者の方には少し高度かもしれませんが、絶対!絶対に勉強しておいた方がよいです!!

 

それでは、よきギターライフを!

 

 

【発見】サビ突入でテンション突き上がるBメロの特徴

どうもpillolowです。

 

最近は曲作りに再び凝っていて、音楽・漫画・ゲーム・映画など色々な創作物のインプットをしています。

 

その一環(完全に言い訳)でPS4を購入して、ずっとやりたかった『十三機兵防衛圏』を念願かなってプレイしたわけです。

 

ゲーム自体は感心するほど良く出来ていました。超おススメ。

 

僕自身アドベンチャーゲームの経験値は高めですが、やったことない人にもお勧めできる優良作品です。

 

 

ゲーム内容の言及は他の媒体に任せるとして、音楽ブログらしく劇中歌について語ってみようと思います

 

ゲームのメイン舞台は1985年という設定で、ゲーム内の架空アイドル曲がクライマックスシーンで流れてくるのですが…

 

「wwwあるある、こんな曲」

 

な感じ、かつ

 

「いや、良く出来てるね」

 

という感じのスルメ曲なのです。

 

曲はコチラ↓で因幡深雪ちゃんの「渚のバカンス」

キャラ造形は、思いっきり松田聖子さんを意識していると思われます(笑)

 

youtu.be

 

この曲のどこが良いかを、曲の時系列に沿って3つ挙げると

 

① Aメロのゆったり感

 白玉多めのゆったりメロが、渚感を演出してますね。ハイハットクラ―べのリズムを刻んでます(ソン・クラ―べ)

 

【作曲】DTMで使える「クラーベ」のリズム解説 【いろいろなクラーベ】 | mizonote (mizonote-m.com)

 

② …からのサビでリズムチェンジ!

 と思いきや、サビでキーボードそして途中からティンパニ?が「ドドッ ドドッ」と8分を強烈に意識させるリズムパターンに。ハイハットは16分でチキチキしています。ミックスされて面白い浮遊感です。 

 で、この導入のサビ前の仕掛けが面白いです(後述)

 

③ サビ後半のハモリが好き

 単純な3度のハモリが大嫌いな僕ですが、この曲は色々動いていて面白い。

 「主メロがロングトーンの時にハモリが4度→3度みたいな動きをする」ハモリが大好物です。sus4→M3の動きをハモリでやる感じ。この曲もそれがあって良い!

 さらに言えば、ハモリを2周目から出すのもニクイ(Aメロも同じ)

 

とまぁ、簡単に言うと「いい感じに展開させてる良曲」なんですが、②の(後述)と書いた仕掛けについては、多いに語りたい。

 

まず1つめは非常に分かりづらいし、僕が感じるだけかもしれません。

 

今すぐ会いに行きたい

 

この歌詞の「たい」の部分、ここだけ譜割りを変えてるんです。

 

さっきAメロはソン・クラ―べのリズム(◯がアクセント)

 

◯××◯××◯×××◯×◯×

 

と書きましたが、

 

「たい」のメロディは、ルンバ・クラ―べのリズムになっています(ハイハットはそのままですが)。なぜか、ここだけ16分の裏から入る。赤字の部分で「た」が入ります。

 

◯××◯×××××◯×◯×

 

この後パーカスが16分のラテンフレーズを叩くので、その布石なのかなぁと。あくまで推測ですが。

 

僕も感覚(単純な気持ち良さ)でこういう譜割りにするので、気持ちは分かります。

 

次。

 

感じちゃってる

 

ここでキーボードが登場して、サビのリズムに繋げています。上手いですね。

 

コード進行にも言及すると、Aメロは多分ⅠとⅣとⅥmのみで進行しているのですが、

サビ前で急にⅦ♭→Ⅴという極度に明るいメジャー感を醸し出してきます。

 

待てよ。

 

ここで、僕の中で1つ仮説が生まれました。

 

純粋なドミナントとしてのⅤをサビ前まで隠しておくと、サビ突入でテンション突き上がるのでは?

 

そしてその前に、ノンダイアトニックのコードをスパイスにすると良いのでは?

 

ということで、何となく最近お気に入りの曲↓

武藤彩未今夜のキスで忘れてほしいの

 

youtu.be

 

この曲は、大体の骨格がⅣ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm進行を貫いている曲です。

Bメロも三度上に一時転調するけど、進行は同じという徹底ぷり!

 

そしてサビ前にようやくドミナントっぽい使い方のⅤが出てきます。

直前のハーフディミッシュ(m7-5)もいい味だしてます。

 

転調用のピボットコード的な使い方ですが、ノンダイアトニックですね。

これだ。

 

やっぱりこれですよ。この大好きなウキウキの正体

いい感じに裏でテンション上げるリズムも追加すれば、完成!!

 

さらに思い出したこの1曲も聞いて核心は確信に。虎牙破斬!

よーみ「夢は終わらない~こぼれ落ちる時の雫

 

youtu.be

 

コード進行は、Ⅲ7 → Ⅵm → Ⅱ7 → Ⅴでサビに突入ですね。

ただ僕ならⅢ7のところをリハモして Ⅶ♭m7-5 → Ⅲ7 にしますね。

 

ハーフディミニッシュも入れつつ、Ⅱ7というセカンダリドミナントも登場して、テンコ盛りやぁーー!!

 

・・・。

 

まとめです。

 

サビ突入でテンション突き上がるBメロの特徴は、以下のとおり。

 

① Ⅴはサビ直前まで、もったいぶっておく

② 登場シーンは、ノンダイアトニックで盛り上げる

 (セカンダリドミナントやハーフディミニッシュ)

③ リズムも盛り立てる

 

 

これで、アナタもBメロ盛り上げマスターになれるかも?