どうもpillolowです。
小説はミステリー好き。
そして、どんでん返し系を好む。
合わせ技なら更に大好物でござります。
そんな人におすすめなのが、
作者は相沢沙呼さん。
女性のような名前でいて、しっかり男性。
相沢 沙呼(あいざわ さこ、1983年3月3日 - )は、日本の小説家・推理作家・ライトノベル作家・漫画原作者。男性。埼玉県生まれ。聖学院大学人文学部日本文化学科中退。日本推理作家協会会員。
メタ発言連発の翡翠ちゃん、マジで可愛い!
※ 本記事はネタバレを含みますので、
未読の方は、そっとブラウザを閉じることをお勧めします。
どんでん返しとは何か
どんでん返しとは、「視点の変化による」「読者への真実の提示」
です。
出典は僕の記事↓(笑)
この記事では、どんでん返しを5パターンに類型化しました。
類型化を抜粋すると、以下の通りです。
視点の変化がどんでん返しの肝で、その提示の仕方が何パターンか存在する感じですね。当然これ以外のパターンもあると思います。
本作での『どんでん返し』の構図
それでは、本作ではどのように視点の変化が提示されるのでしょうか?
僕の分類に則ると、②と③と⑤の組み合わせですね。
本作は最終章までは、推理小説家の香月史郎視点で物語が進みます。
霊媒師である翡翠ちゃんの力を借りて、論理を構築し、事件を解決!
ふう、今回もなかなかに大変だったZE☆的な。
ところが、最終章で翡翠ちゃん目線での真実の謎解き、種明かし。
そして、史郎氏は自分の管理下にあると思っていた翡翠ちゃんからの逆襲を受け、まんまと今まで掌で転がされていたことを知ります。
翡翠ちゃんも史郎氏に話かけているようで、読者である僕たちに「(あんたらの好きな)ミステリーってこういうもんでしょ?」という挑発的なメタ発言を繰り返す。
嗚呼。
圧巻の合わせ技…!!!
もっと、もっと、罵ってくれ。
特殊設定を逆手に取る
ミステリー作家も大変ですよね。
新しいトリックやギミックなんて、そうそう出てこない。
もう出尽くしたのは?と思うことするある。
(音楽家である僕も、音楽に同じ思いを日々感じています)
そこに対する打開策が昨今流行っている「特殊設定」モノだと思っています。
ついでにいうと、癖のあるキャラクターを登場させるラノベ的な手法。
本作はその特殊設定(死者の声を聞ける)すら逆手に取った、新しいミステリの在り方を提示してくれた気がします。
これを怪作と呼ばずして、何を呼ぶ?
おわりに
最後はこの言葉で締めましょう。
翡翠ちゃん、可愛い!