はじめに
どうもpillolowです。
ギタースコアや、コードブックを眺めていると、何やら見慣れないコードが。
dim? aug? なんじゃそれは。
…とまぁ、これは誰もが通る道ですね。
今回はこの2つのコードの成り立ちを説明します。仕組みを覚えてしまえば、今後二度と忘れることはないと思います。
なお、この記事では「dimやaugの使い方」についてはほぼ触れていません。宜しくお願いします。
dim(ディミニッシュ)コードとは?
dim(ディミニッシュ)コードとは・・・。
『セブンスコードのルート以外の音を、半音下げたもの』です。
C7:ド ミ ソ ラ♯
Cdim:ド レ♯ ファ♯ ラ
Cコード基準で書くと、こういうことですね。
ディミニッシュは「減少させる」という英語です。半音ずつ下げていることを意味しているんですね。
4つの音のインターバルはそれぞれ、短3度です。
分かりやすく並べるとこんな感じ。
赤が、上で書いたCdimの組み合わせですね。
3個ずつ音が進んで、ちょうど1周しているのが分かると思います。
ド ド# レ レ♯ ミ ファ ファ♯ ソ ソ# ラ ラ# シ ド
そうするとですよ。このような音の組み合わせは3種類しかないことに気付いたと思います。赤と青と緑のどれか以外存在しません。
つまり、dim(ディミニッシュ)とは、
・短3度ずつ機械的に並べた4音
・なので、3種類しか存在しない
ということです。
機械的に作られたコードっぽいですね。
aug(オーギュメント)コードとは?
こちらも同じように、解説していきます。
aug(オーギュメント)コードとは・・・。
『メジャーコードの、5度の音を半音上げたもの』です。
C:ド ミ ソ
Caug:ド ミ ソ♯
Cコード基準で書くと、こういうことですね。
ここでのソ#は増5度と表現したりします。
ちなみにオーギュメントとは、「増加させる」という英語です。
3つの音のインターバルはそれぞれ、長3度です。
dimと同じく音を並べてみましょう。 赤がCaugの組み合わせ。
4個ずつ音が進んで、ちょうど1周してますね!
ド ド# レ レ♯ ミ ファ ファ♯ ソ ソ# ラ ラ# シ ド
dimの時は3種類でしたが、augは4種類です。
つまり、aug(オーギュメント)とは、
・長3度ずつ機械的に並べた3音
・なので、4種類しか存在しない
ということです。
こちらも機械的に作られたコードっぽいです。
おわりに
dimとaugについて解説しました。
こんなことが成立するのも、西洋音階(12平均律)が12個の音で出来ているからです。12って、3でも4でも割り切れますからね。
12平均律は1850年頃~世の中に浸透していったようです。
音楽家たちの試行錯誤の中に、今のコード理論があるのですね。
偉大な音楽家に敬意を払いながら、この記事をしめたいと思います。
それでは!